2008-01-01から1年間の記事一覧
大転換―市場社会の形成と崩壊 (1975年)作者: 吉沢英成,カール・ポラニー出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 1975メディア: ?購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る現在、世界のほとんどの国で市場経済が採用されている。数少ない社…
マンガなり小説なりを見るときに、政治的な表現があると敏感に反応してしまう。作者が明確に自らの思想的立場を定位するようなものではなく、ちょっとした一言に表れる目立たないものにこそ気が引かれる。ああこの作者はこういうところから影響を受けてるの…
久しぶり更新。 柄谷行人が村上春樹について「構造しかない」といっていましたが、普通に考えて春樹が受けてるのは主人公の考え方とか文体じゃないのかな。でもそれは両方とも言っている意味は同じなのではないか。
とらドラ!1 (電撃文庫)作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2006/03/09メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 426回この商品を含むブログ (521件) を見る竜児はみのりんが好きで、大河は北村が好きなんだけどそれはポー…
妹が学校の授業で漱石の『こころ』を読んでいるらしい。高校生のとき聴いた話によると日本中の高校生がある時期に『こころ』を国語の授業で扱うらしい。日本人の多くが「先生と遺書」を読んでいるというのはすごいことなのではないか。「精神的に向上心のな…
文学界 2008年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/10/07メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る本屋を冷やかしていたら「柄谷行人」の名前につられて文学界を立ち読みしてしまった。対談だけ。「文学なんてもう興…
またしばらく日記かいてなかった。 昨日と一昨日は四国に行っていた。『探偵小説のためのエチュード』の舞台である伊予(作中では実予)とか。松山駅を出るとすぐそこに駅前スタジアムという野球場があるのだがほかにもすぐ近くに坊ちゃんスタジアムがあるの…
このままでははてな市民でなくなってしまいそうなので書きます。トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)作者: 深水黎一郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/07メディア: 新書購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (26件) を見…
時流に迎合して読んでみる。 普通に上手い、という印象。ケータイで読みやすいようにごく短いセンテンスだけで文章を構成する技術はかなり洗練されている。しかしあんまり新しさは感じない。やたら文学的だし。賞をとる作品らしく完成度は高いが、もっとわけ…
http://d.hatena.ne.jp/tomariryuka/20080925/p1 これは素晴らしい。みんな行きましょう。 しかし僕はそこの三日間はちょうど野暮用があって行けないのだった。 どうにかして手に入れないとまずい。実証的に考えて。これから方法を考えます。
ブリュメール18日 (平凡社ライブラリー)作者: カールマルクス,Karl Marx,植村邦彦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2008/09/10メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 39回この商品を含むブログ (33件) を見るこんなのが平凡社ライブラリーから出ていた。岩波文庫…
人類は衰退しました (ガガガ文庫)作者: 田中ロミオ,山崎透出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/05/24メディア: 文庫購入: 37人 クリック: 621回この商品を含むブログ (569件) を見る本屋で見かけたこの本の帯に、大学読書人大賞第5位ということが書いてあっ…
批評って何ぞや?というと、何か意見を言うこと、それもなんらかの対象をとって意見を言うことではないかと思います。あと、感想と批評の何が違うかというとそれは根拠があるかないかだと思います。単純に好き、嫌いなら感想ですが何で好きなのか、嫌いなの…
いまさら感はあるが今月の古野まほろ情報。今発売中の「メフィスト」に、短編小説は今回ないですがノベルスあとがきのあとがき『探偵小説のためのエチュード』が載っています。「探偵小説」シリーズは携帯小説っぽいというセルフつっこみ。あと『天帝のみぎ…
ゲームのセーブデータをバイナリエディタでいじるのがすごい楽しい。ちょっとずづデータを変えてみてどこにどの変数があるか探したり。こういう行為そのものがゲーム的だからだろう。できるのは単純な数値(所持金とか)だけでフラグはわけ分からんけど。つ…
リトルバスターズ!エクスタシー買ってきた。 世界の秘密を知っていると選択すると最初から追加キャラの攻略が可能に!とりあえずは沙耶からかな。ゼロ年代の想像力作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/07/25メディア: ハードカバー購入: 4…
ケータイ小説→パケホーダイ→ブルジョワ つまり僕は阻害されている。 テクスト論はリア充。 僕らは文学的である権利がある。
とりあえず言っておくべきことは僕の精神は小学生のころから成長していないので下ネタが大嫌いだということです。汚らわしい。いや、でも小学生はむしろ下ネタ好きか?しかし嫌いというのもありうるパターンだと思う。やったやらないぐらいは許容するのです…
いつのまにかリトルバスターズ!エクスタシーの発売が間近に迫っている。あんまり期待していないが義務としてやらなければならない。無印リトバスがひとつの終わりであってそれを繰り返すとはつまりどういうことなんだろう。終わりが終わり続ける、あるいは終…
そろそろHSS(批評したくないシンドローム)をある程度強引に治療するべきときが来たかもしれない。
なんかさっきページビューが急に増えた。なぜだろう。
『探偵小説のためのヴァリエイション「土剋水」』発売直前ということで不定期連載古野まほろ論再び。 『天帝のはしたなき果実』の裏表紙には有栖川有栖の推薦文があり、そこには、本書が『虚無への供物』に人生を狂わされた宇山日出臣の最後の贈り物にして最…
OL進化論(28) (ワイドKC)作者: 秋月りす出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/23メディア: コミック購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (11件) を見るこの作品は手塚治虫文化賞をとるちょっと前、二十巻あたりから急激に進化したと思う。社会…
なんの意味もなくEUROを見ていた。試験勉強しなきゃ。
ネットに書くなとは一言も言われなかったので書きます。第一部野谷文昭と桜庭一樹が二人で対談。ガルシアマルケスあたりのマジックリアリズムとか呼ばれるラテンアメリカ文学の話とか『赤朽葉家の伝説』についてなど。桜庭が名前を出した作品は『精霊たちの…
天帝シリーズの目次には一部の節のタイトルが描かれている。ちょいとそれらを比較してみよう。 「オイディプスの血脈」 「支那趣味の茶杯」 「逃げてゆく音楽神」 など『天帝のはしたなき果実』 「ダンスと魔女のサルダーナ」 「ジャックとローズあるいは円…
法則に例外なんてあっていいのだろうか。普遍的に妥当するから法則なのではないのか。最初から適応範囲を限定しているのは別にいいんだけど例外というのはそういうことではないだろう。例外のない法則は存在しないという法則もあるしもうぐだぐだ。
デリダが自慰自慰言い出して困った。デリダはゲイのフーコーや過激なこと大好きなドゥルーズとは違うまじめな子だと信じていたのに。
なんか少女漫画が読みたくなったのでちゃお6月号を買ってきた。数年前には(妹が)買っていたのでまったく知らないわけではないがなにぶん昔のことなので今はどう変わっているかどきどき。 銀はがしゲーム。三匹の犯人猫を見つけ出したとき銀が九枚以上残って…
気まぐれ書評、というか感想のコーナー。少女ノイズ作者: 三雲岳斗出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/12/14メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 103回この商品を含むブログ (68件) を見るこれは好みだ。本格だがちょっと変化球な連作短…