本屋を冷やかしていたら「
柄谷行人」の名前につられて文学界を立ち読みしてしまった。対談だけ。「文学なんてもう興味ないですよ(笑)」「
近代文学は終わった」みたいな昔から変わらない話でそんな面白くないが、
蟹工船ブームに批判的だったのは流石という感じ。最近アニメ「
あかね色に染まる坂」を、これひどいな、と思いながら楽しく見ているのだけどこういう風に働かなくてもある日突然美少女がやってきて同棲して幸せになれるよ!という、近代のがんばって働くことによって幸せになるというモデルと真っ向から対立する危険な世界観を提供する作品のほうが
プロレタリア文学などよりよほど革命的だ。既成の制度を打倒したい人はこういうのを薦めるべきなのだがそれがわからない人が多いというのは厭になる。