まほろ

古野まほろ『天帝のみぎわなる鳳翔』が二月にやっと出るそうなので思いつくままに褒めます。『天帝の愛でたまう孤島』が出て一年以上たつけどいまだにあれほどの小説に出会えてないのでもうずっとまほろのことを考えている。『天帝のはしたなき果実』はもう…

http://d.hatena.ne.jp/tomariryuka/20080925/p1 これは素晴らしい。みんな行きましょう。 しかし僕はそこの三日間はちょうど野暮用があって行けないのだった。 どうにかして手に入れないとまずい。実証的に考えて。これから方法を考えます。

メフィスト八月号

いまさら感はあるが今月の古野まほろ情報。今発売中の「メフィスト」に、短編小説は今回ないですがノベルスあとがきのあとがき『探偵小説のためのエチュード』が載っています。「探偵小説」シリーズは携帯小説っぽいというセルフつっこみ。あと『天帝のみぎ…

読み方、ジャンル、後継者

『探偵小説のためのヴァリエイション「土剋水」』発売直前ということで不定期連載古野まほろ論再び。 『天帝のはしたなき果実』の裏表紙には有栖川有栖の推薦文があり、そこには、本書が『虚無への供物』に人生を狂わされた宇山日出臣の最後の贈り物にして最…

言葉遊び

天帝シリーズの目次には一部の節のタイトルが描かれている。ちょいとそれらを比較してみよう。 「オイディプスの血脈」 「支那趣味の茶杯」 「逃げてゆく音楽神」 など『天帝のはしたなき果実』 「ダンスと魔女のサルダーナ」 「ジャックとローズあるいは円…

元ネタ

『天帝のはしたなき果実』には引用やパロディーがたくさんありますが、その元ネタをいくつか紹介。グーグル先生やウィキペ様に聞いただけの部分が多いですが。 タイトルの『天帝のはしたなき果実』→中井英夫の言葉「小説は天帝に捧げる果実、一行でも腐って…

最新状況

古野まほろ教の今月の活動 『メフィスト』に短編が掲載されている。まりと詩織が出会って仲良くなる話。これまで不明だったまりが持っている神器が判明した。ミステリとしは小ネタ。イラストがついていたけど個人的には「氷の女神」っていうのはもっと超然と…

探偵小説のためのエチュードの考察

以下『探偵小説のためのエチュード「水剋火」』と『天帝のはしたなき果実』のネタバレを含みます。 勁草館がありそこに柏木やコアラパンダ=まほろがいる、また、RAPPA!が存在することから『天帝』と同じ世界、同じ時期の話である。 小諸るいかはあかねと同…

探偵小説のためのエチュード

古野まほろ『探偵小説のためのエチュード 水剋火』読んだ。 『天帝』シリーズと比べると文章は若干甘い印象。 相変わらず本格。 現時点では天帝ほどすばらしいとは思えないが、 正直一回読んだだけでは訳がわからない。 わかるように書いていない。 もしかし…