このままでははてな市民でなくなってしまいそうなので書きます。

トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)

トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)

世間では推理小説と呼ばれるであろう作品群のひとつ。僕はそんなにまじめに犯人を推理とかする方ではないんだけどこれは犯人がわかった。あまりちゃんと読まなくても当てられるのは神が細部に宿っておらずわかりやすく顕現してるからではあるんだけどそれならもっと大胆な構図を描くべきではないのかな。芸術とか、思想とか持ち出してくる割には俗っぽすぎる。話も文章も。軽侮さんはあーいうキャラだからまだいいとしても神のごとき存在であるべき探偵の威光のなさはどうなのか。ただ、題材はなかなか珍しくて文章も読みやすさはあるので悪くない。
桜蘭高校ホスト部 第13巻 (花とゆめCOMICS)

桜蘭高校ホスト部 第13巻 (花とゆめCOMICS)

恋愛漫画ってすばらしいよね。そしてメタ恋愛漫画はもっとすばらしい。ホストというものがそもそも恋愛のパロディですがそれを「部活」という形で再びパロディ化するというややこしい作品。一般的少女マンガのパロディである主人公とヒーローのキャラがすばらしすぎる。1、2巻当たりは抜群によかったけどその後だいぶマンネリの感があった。しかしここ最近は部員たちの恋愛関係が進んでまた面白くなっている。ハルヒと環は通常の恋愛から外れているので二人だけではいつまでたっても進展しなさそうだけどそこは双子の介入によって動き出す。彼らは恋愛を意識的に拒絶しているので無意識で否認している人たちより脆いってところですか。何よりいいのが読んで恥ずかしいということ。恋愛とはそうあるべきだけどこの情報社会の中ではなかなか難しいこと。恋愛は不可能でそれを無理やりやろうとするとうまくいかない。それがはづかしい。