探偵小説のためのエチュードの考察

以下『探偵小説のためのエチュード「水剋火」』と『天帝のはしたなき果実』のネタバレを含みます。




勁草館がありそこに柏木やコアラパンダ=まほろがいる、また、RAPPA!が存在することから『天帝』と同じ世界、同じ時期の話である。
小諸るいかはあかねと同様に実予に引っ越してきた人間であってそれ以前のことは謎に包まれている。少子を調伏するときいくつもの尾を出している。そして彼女も、物語に侵入するの部分の彼女は調伏すると言っている事からるいかである。ここで彼女は自分が狐であることを示唆している。だれかに影響されてZガンダムという言葉を使っている。Zガンダムが好きなのはまほろと栄子である。彼女は仮面を被っている。彼女には兄がいるといえばいる。さらに、殺されかかったことがある。ポニーテールである。これらの条件から考えて小諸るいか=上之巣由香里である。るいか→RUIKA→UKARI→YUKARI→由香里となる。あかねが書いている日記の内容がわかったのは心を読む修野のちからのおかげであり柏木が先輩だと知っていたのは会ったことがあるからである。彼女は『果実』で負った傷がいえるまで療養していると同時に神器を探している。トラペゾヘドロンは偏四角多面体。クトゥルー神話に出てくる「輝くトラペゾヘドロン」と関係があるかも。籠釣瓶はよく切れる刀のこと。偏四角多面体とどう結びつくのか?この後大陸に出張するのがおそらく『天帝のつかわせる御矢』の事件である。埼玉に行くのはなぜだろうか。空母「駿河」に用事があるといっており、巻末によると天帝シリーズの最新作は空母「駿河」殺人事件である。つまりこの話は『果実』と『御矢』の間の時間、由香里が何をしていたかを補完するものだ。「駿河」殺人事件の早い刊行が待たれる。ただ、やっぱり天帝本編に比べるとエチュードは劣る。本編はじっくり時間をかけて天帝の続編にふさわしいものを書いてほしい。