ギリシャ哲学者列伝(上)

ギリシア哲学者列伝 上 (岩波文庫 青 663-1)

ギリシア哲学者列伝 上 (岩波文庫 青 663-1)

まだ上巻しか読んでないが。ニーチェが本の中で言及していた人。「列伝」なので哲学者の伝記を列挙するスタイル。時代・学派の順番に並べてはいるがあまり流れがあるわけではなく個々の哲学者の紹介という面が強い。ギリシャの哲学者で有名なのはソクラテスプラトンアリストテレスあたりであるがもちろんほかにも哲学者はいっぱいいたということを確認した。
紹介されている哲学者のほとんどは名前も聞いたことがない。そのような人物が現れてはすぐ消えて、別の人物が登場する。一人の列伝の中にも父や母などほかの人物が登場する。この見知らぬ固有名詞の洪水には不快を覚えて本を投げたくなる。ホメロス叙事詩やダンテ『神曲』あたりにも同じようなことを感じる。昔の本はそうなのだろうか。
哲学は自然学、倫理学、論理学の三つに分けられるらしい。もとは自然学ばかりだったところに倫理学を持ち込んだのがソクラテス。論理学はアリストテレスかな。自然学って「万物は水だ」とかですが。
しかしディオゲネス・ラエルティオスって格好いい名前だ。