「モロイ」

まあほぼ藤原氏のブログなのだが。jkあれはライトノベルより文芸誌とかに送ったほうが評価されるだろう。
読みにくさはつまり連続性の欠如。生じようとするそれはうたかたのように消えていく。つながっている文章の内容がつながっている必要はないのだ。これを読ませるのは近代の痕跡以外にないように思える。なのでそれがなければ読むことは連続への欲求が挫折され続ける罰の過程以外ではない。では僕たちはどうやって物語を読むか。キャラの連続性に頼ることで。物語は本質的に変化だがキャラは無時間的なものだ。だから時間は圧縮されて消滅する。たとえばツンデレが流通しやすくなるにあたって同時的になるように。あるいは人気作品が引き延ばされるように。
連続性が崩壊した世界とキャラを組み合わせることでキャラクター(と)小説がどのように可能かを問うているということですぐれて文学的なたくらみなのだなあれは。