現代エロゲにおける女性の胸部についての覚え書き

前パンツとかについて書いたので今回はおっぱいとかについてすこし。ちなみに僕はえっちなこととか大嫌いです。(エロゲブログになりつつある……健全なブログを目指しているのに)
一般的なAVGのギャルゲーをやるとき、画面の下側にウィンドウが配され、その上にキャラの立ち絵がおかれる。このとき画面の中央付近にヒロインの胸のあたりがくる。よってこの部分はきわめて重要になる。加えて、プレイヤーはテキストを読むために目線を画面の下側におくため、画面の上にあるヒロインの顔に目が届かない。だから顔より下の部分でヒロインを表現することが必要になるが、そのとき一番簡単な方法である服装で差異化しようと思ったら制服を着ているために不可能であることが多い。そこでヒロインの身体が差異化の手段として浮上する。その最も分かりやすいものが胸の大きさだ。かくしてヒロインにはスリーサイズが設定され制服は胸の大きさの順序を鮮明に表示する。同調圧力と純粋差異化のコンビネーション。
はじめに画面の中央にヒロインの胸がくると書いたがそれは半ば嘘であって、バストアップの立ち絵が近距離におかれるときはヒロインの顔が中央におかれる。このとき胸の大きさは問題にならない。見えないから。立ち絵の近さは物質的・精神的距離を表す。近ければヒロインの顔以外見えなくなる。遠ざかればヒロインの全身が見える。複数のヒロインが見える。明確に分節された身体を見るとき、あるいはヒロインの間を見るとき、そこに空間が生まれる。